Sydney, 2009年1月19日, AEST (ABN Newswire) - 継続する銀行産業やその対策への懸念により幅広い種類の消費者・工業株が扱われ、金曜日のウォール街は若干高となった。
鉱業部門における回復を受け、金曜日のオーストラリア株式市場は値を上げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は21.4ポイント・0.61%上昇の3,550.9、全株価指数は18.1ポイント・0.52%上昇の3,494.9ポイントであった。報告期において経済にある程度の明確性が現れるまで市場は不安定な状態が続く可能性がある、とアナリストたちは予測している。明日のオバマ氏の就任が、市場における信頼感を後押しする今週の注目事項になるものと見られている。
AEDT7時35分、シドニー先物取引所における3月株価指数先物契約は10ポイント上昇し3,534であった。
近く行われるオバマ氏の米国大統領就任に対する楽観性が高利回りの通貨を支え、豪ドルは値を上げて取引を開始した。AEDT7時、豪ドルは金曜日の終値0.6741/44米ドルから若干上昇し0.6744/52米ドルで取引された。
原油在庫が増加したため、ニューヨーク商品取引所の3月軽質スイート原油は金曜日に97米セント下落し42.57米ドルとなった。火曜日に期限切れとなる2月契約は非常に少ない取引の中1.11米ドル上昇し1バレル36.51米ドルとなった。
注目の経済事象と数値
オーストラリアでは好況が終わり、今年不況に入る可能性がある、と予測業者 Access Economics のレポートは警告する。会計上の負債の噴出や30万の職の喪失は、その沈滞の影響であると見られる、と同レポートは報告する。 Access Economics は、ニューサウスウェールズ州が不況に入り、他のオーストラリア各州もこれに続くものと見ている。 Wayne Swan 連邦財務大臣は、オーストラリアが不況へ突入するかどうかについて憶測を述べるつもりはないが、必要であればさらなる経済刺激策の可能性もあると回答した。
TD Securities-Melbourne Institute は月例インフレ基準値を発表し、10月に0.2%、11月に0.6%下落したあと、12月には0.2%減となった。同基準値が3ヶ月連続で下落するのは史上初のことである。
今日、オーストラリア統計局は11月融資金融データを発表する。
企業合併・買収ニュース
金融サービス企業 Espreon Ltd (ASX:EON) の役員会は、独立的な専門家が SAI Global Ltd (ASX:SAI) からの5,390万豪ドルでの買収オファーは公正で妥当なものであると判断したことを受けて、異議なく株主に対しこのオファーを受け入れるよう勧告した。 Espreon は先月、民間投資企業 Vectis Group Pty Ltd からの4,270万豪ドルでの買収入札を拒否した。
重要企業ニュース
QBE Insurance Group (ASX:QBE) は、募集額を超えて申し込まれた購入計画規模を縮小し、同社の個人投資家へ1億1,480万豪ドルの新株を販売する予定である。同社はその株式に対して、調達目標1億豪ドルの2倍超となる2億2,650万ドル相当の申し込みを受けていた。
Rio Tinto (ASX:RIO) は、パースの同社オーストラリア経営本部において何百もの職を削減し、米国ユタ州の銅採掘場において241名の従業員・請負業者を解雇した。
The Multiplex Prime Property Fund (ASX:MAFCA) は、苦境に立つ部門において今回の報告期は最も厳しいものになる可能性があると警告する。同社は3,800万豪ドルの半期損計上を見込んでいると警告する。同ファンドは、その損失の「大部分」は同社の「Aランク」資産の価値評価減に起因することになると語った。
Australia and New Zealand Banking Group (ASX:ANZ) のチーフエグゼクティブ Mike Smith 氏は、2012年までにアジア太平洋地域からの利益を20%とする収益目標を再確認した。昨今の株価下落により、同地域での買収可能性のドアが開かれている。
The Commonwealth Bank of Australia (ASX:CBA) は、同行の国際銀行業務・市場地域からビジネス・企業部門を切り離した。その新部門には農業関連産業や個人顧客サービスを含まれることになっている。
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